起業までの想い

  • 就職から結婚、妊娠へ

    妊娠時代私は大学を卒業後、正社員として就職しました。
    SEという仕事柄か職場は男性社員が多い環境でしたが、仕事にはやりがいを感じ、忙しいながらも充実した日々を過ごしていました。
    そして、30歳で結婚。妊娠は32歳のときでした。

    当時の職場は女性社員が少なかったにもかかわらず、妊娠や出産に対してとても理解がありました。
    母体とおなかの赤ちゃんのことを最優先で考え、できる限り仕事を調整・軽減してもらえたことには今でも本当に感謝しています。
    恵まれた環境の中、私は妊娠9ヶ月目で産休に入りました。

  • 出産。そして育児休暇

    産休、育休

    33歳で無事に長女を出産。
    初めての我が子は可愛くて可愛くて、慣れない育児と睡眠不足で疲れていても、我が子の笑顔を励みに日々頑張ることができました。

    しかし、慌しい毎日が続いていた育児休暇の期間中、子どものことだけでいっぱいいっぱいだと感じながらも育児休暇終了後の復職に対する不安は、いつも心のどこかにありました。

    • 私はSEという技術職なのに、1年も休んで復職しても仕事についていけないのでは?
    • まだ歩くことも話すこともできない我が子を預けてまで、続ける必要のある仕事なのだろうか。

    そんなある日、地元の赤ちゃん教室で育児休暇中のお母さん数人と出会いました。
    彼女たちは私と同じように4月から復職する予定とのことでしたが、彼女たちの話を聞くうち、女性の職場復帰は私が考えていたほど甘くはないということを知りました。

    • 復職後の時短勤務に良い顔をされなかった人
    • 育児休暇を一年間取得するなら会社を辞めてくれといわれた人

    幸いにも、私が勤務していた会社はとても理解があり、復職後の不安といえば自分の業務やスキルに関するものだけでしたが、世の中には「復職に理解のない環境」に悩む母親がたくさんいるのだと感じました。
    そして寝ている我が子の顔を見ながら考える日々が続きました。

    SEという仕事以外経験のない私だけれど、これまで培ってきたスキルで何かできないだろうか。
    働くお母さんのために、子どもたちのために。

  • 職場復帰

    ワーキングマザー 職場復帰

    復職してからは、さらに毎日が慌しくなりました。
    仕事に遅れないよう早く家を出て娘を保育園に送り、「ママー!!(行かないで!)」と泣き叫ぶ娘に後ろ髪を引かれる思いで職場に向かう。
    勤務を終えて、急いで保育園へお迎えに行くと、さみしい思いをしていた娘は泣きながら抱きついてくる。
    帰宅後はぐずる娘をなだめながら家事をこなし、ようやく娘を寝かしつけてから翌日の保育園の準備を済ませ「数時間後には起きないと……」と思いながら眠りにつく。
    そして朝を迎え、また慌しい一日が始まる。

    忙しいのは仕方がない。
    自分が頑張ればいい。

    そう思ってはいたけれど、娘に泣かれると、毎日胸が張り裂けそうでした。
    そんなとき思い出したのが、赤ちゃん教室で出会ったママ友たちの言葉でした。

    彼女たちのように厳しい環境の中、働き続ける女性たちの力になりたい。
    これからも仕事を続けていくのなら、働く女性たちのために、その子どもたちのためになる仕事をしよう。

    そして私は、長年勤めた会社を退職する決断をしました。

  • 転職活動

    ワーキングマザー転職活動働く女性や子どものための仕事をしよう

    そう誓った私は、すぐに転職活動を開始しました。

    「女性」や「子ども」をターゲットとした会社はたくさんあります。
    例えば、

    • 子ども向けのサービスを提供している会社
    • マタニティ向けのサービスを提供している会社
    • ママ向けのサービスを提供している会社
    • 働く女性向けのサービスを提供している会社

    …など。

    しかし、子どもがまだ幼いことから

    • 勤務中に保育園から呼び出されるかもしれない
    • 子どもの急な病気で、通院してからの出社になるかもしれない

    という不安があったため、どの会社でも良いというわけではありませんでした。

    そして「自宅からできるだけ近い会社」と勤務エリアを絞ってしまったことで、転職はさらに厳しくなりましたが、心のどこかでは「IT・WEBはどの会社にとっても必要なので、どこかしら転職できるだろう」と思っていました。

    しかし、いざ転職活動をしてみるとことごとく「不採用」だったのです。
    もちろん、私のスキルと会社が求めていたスキルがマッチしなかった可能性はありますが、いくつかの会社では不採用の理由を次のように説明されました。

    「子どもがまだ小さいから、社員としては採用できない」

    会社側から見れば、それは仕方がないことかもしれません。
    どうしても残業をしなければいけない場面で、子どものお迎えがあるからといって帰られては困ります。
    さらに、保育園からの呼び出しで早退されたり、子どもの病気で急に休まれても困ります。
    わかってはいるけれど…。
    保育園で集団生活をしている以上、母親がどんなに気をつけていても子どもの病気を防ぐことはできません。

    私はIT・WEB業界の実務経験も長いし、資格も持っている。
    開発とデザインの両方を経験しており、このスキルは今後もIT・WEB業界で必要とされるだろう。
    だからこそ、お金にこだわらなければ、きっとどこかに転職できる。
    そう思っていた私は

    幼い子どもを持つママは、社会に受け入れてもらえない

    という厳しい現実に直面しました。

  • 起業

    起業を決意

    転職活動には失敗しましたが、その失敗は同時に「起業」という選択肢があることを教えてくれました。
    そして、ママ友の言葉、強い決意を胸に、私は「起業」の道を選びました。

    子育てをしながら仕事を続ける母親たち、家族や家庭を支えながら働き続ける女性たちの力になりたい。

    子どもを保育園に預けて働き「子どもに寂しい思いをさせて申し訳ない」という気持ちと、「子どものことで職場に迷惑をかけてしまい申し訳ない」という気持ち。そして「お迎えなどの関係で時間に制約があり、仕事で思うように成果が出せない」という気持ちのなかで働き続ける母親。
    産休や育児休暇を取得しにくい環境から妊娠をためらう女性たち。
    介護に追われながらも仕事を続けたい女性。

    そんなアンバランスの中で働く多くの女性たちを支えたい、という思いが起業の原動力でした。
    その思いは今もぶれることなく、私の励みとなっています。

    まだ未熟な私ですが、現在はSEとして働いてきた経験とスキルを活かし、働く女性・女性起業家のためのサポート事業に取り組んでいます。
    この事業を通して一人でも多くの皆さまの笑顔に貢献できれば幸いです。